TeX 以外の組版システム SILE

久しぶりにbrew upgrade install sileでSILEを更新した。

前のバージョンのインストール時の、

古い「gnuplot」が残っていたのでbrew clenupでの

実行が完全では有りません。更新を実行しますか?

 

SILEでの入れ替えが『不十分』の意味と理解してしまったので

『更新』する様に「Y」を命令したら、一晩掛かった。

今朝までかかって、漸く更新手続きが全て終了!!

「何れが更新」されたのか?全体像は不明のまま。

 

もう一度「brew upgrade install sile」を実行。

程なくインストールも済み、早速テスト走行をしてみる。が

以前は存在していた「テスト用のsilファイル」が見当たらない。

仕方なく(今回はtarballを避け)「sile-0.12.4.zip」をDL。

解凍後の「test」Folderにも

[[sile-typesetter/sile: Simon’s Improved Layout Engine]]での

「$ sile examples/book.sil」らしきものは見当たらない。

昔取った杵柄よろしく、以前作成した「sil」ファイルの

コンパイルを実施。その「sil」ファイルは、以前実施していた

ブルレの翻訳途中のファイルだった。

[[TeX 以外の組版・レイアウトシステム - TeX Wiki]]

Lua で書かれたTeX 以外の組版システムと紹介されている。

TeX WiKiでの解説は古い情報のままです。)

terminalから「sile xx.sil」でコンパイルするというものです。

此のシステムの良いところは、

通常のエディターで記述できる。

様々な言語・用字系をサポートしている。

brew installで簡単にインストール出来る。

平田氏による日本語訳でその機能を学べる。(ver.0.9.3

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SILE-biglot-sample



 

作者のSimon Cozens氏が未だ日本に滞在していた頃に無理やり

頼んで、作成してもらった「3ヶ国語の併記」用「triglot.lua」。

翻訳の続きをすっかり忘れているので、我が師の教則本

『De la Sonorité』の再訳に取り掛かるのと、biglot.lua

使用してブルレの音楽書Le temps musical : essai d'une esthetique nouvelle de la musique / par Gisele Brelet』の翻訳継続を今年は実行し

できるだけ完成に近づける様、予定を組み直そう。

ブルレは冒頭から難しい!

「ou」を「respect」『すなわち』「création」の意味合いに

受け止めた方が、我が師モイーズ先生の実行してきた音楽の世界に

近いのだが?

『音になって初めて成立する』音楽の世界の捉え方。

今回の「SILE」の更新も、改めて『音楽』を考える

良い機会と捉えよう。